今回ご紹介のアーティストは
1990年代後半のトラウマとも呼べる
こちらのアーティスト。

ご紹介CDはこちら。

The Complete Singles Collection 1996~2001
川本真琴
ソニー・ミュージックダイレクト (2010-02-24)
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The Complete Singles Collection 1996~2001
(上記Amazonページより全曲試聴ができます)

川本真琴、覚えていますか?いや、人によってはご存知ですか?
といった方がいいかもしれません。

1996年“愛の才能ないの 今も勉強中よ SOUL”のフレーズが印象的な
シングル「愛の才能」で衝撃的デビューを飾り、サードシングル「1/2」が
アニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」のオープニング曲に起用される
など注目を集めたものの、2枚のオリジナルアルバムをリリースしたのち、
突如としてメジャーの表舞台から姿を消した、そんなアーティスト。

そんな彼女を思い出していただく(知っていただく)為
彼女の代表曲“1/2”と“DNA”の2曲のPVを貼り付け!!





彼女の曲を聴くたびにいつも思うのは
“どうしてもっと売れなかったのだろう”
ということ。

当時の音楽業界に対して思うこともあるのですが、それと同時に
こんな名曲が売れないような世界で自分が過ごしていたかと思うと
その世代の人として少しトラウマ、汚点めいたモノを感じます。
(僕自身が感じる必要はないのかもしれませんが・・・)

ただ、彼女自身も売れることを望んでいなかったのかもしれない。
(彼女の思惑と外れた形では・・・)

というのも、今回彼女のPVをじっくりと拝見させていただきましたが
“会社が彼女の美貌を利用してアイドルとして売り出す”ことへの反発か、
“1/2”での顔に泥を塗ったようなメイク、“DNA”での東南アジアの道の
真ん中で歌うといった映像など、周囲の期待とは裏腹の反アイドル的な
PVになっているような気がするんです。

そう、痛いほど不器用。

大人に自分の世界を汚されたくない、入り込ませたくない。
大人に利用されたくない。大人になりたがらない。

それは彼女の風貌や、ステージを飛び回るライブスタイルも伴って
まるでピーターパンのように写ります。

なので、そんなピーターパンな彼女が大人の世界であるメジャーの
表舞台から姿を消したのは至極当然のことだったのでは、とも思うのです。

ちなみにこれが彼女のライブ映像。曲は“やきそばパン”。



川本真琴
川本真琴
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川本真琴
ソニーレコード (1997-06-25)
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川本真琴
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また歌詞についてですが、今回紹介したPVを含め彼女の歌詞には、
“学生時代のある一風景を切り取ったような瑞々しさ、胸の鼓動”
を感じ、リスナーである私たちを学生時代にいざなってくれます。

で、彼女のデビューシングル「愛の才能」の出だしの部分。

“成長しない って約束じゃん”

このフレーズが“川本真琴の世界”の全て。
それはまるでアニメの主人公のようにいつまでも学生でい続ける
ピーターパン。

だからこそ、わざわざ2006年に自身のホームページで
「川本真琴」名義での音楽活動終了を発表したのではないかと。

そう、だから「川本真琴」というアーティストは90年代後半を駆け抜けた
ピーターパンだったんだと思うんです。

最後にもう一曲ご紹介。メジャーの表舞台から姿を消したのち
ユニット「ミホミホマコト」や「タイガーフェイクファ」名義での活動を経て
9年ぶりのフル・アルバムリリースとなった「音楽の世界へようこそ」から
“アイラブユー”をどうぞ。



音楽の世界へようこそ
川本真琴 feat.TIGER FAKE FUR
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音楽の世界へようこそ
(試聴はありません。ごめんなさい)

本当は“成長しない って約束じゃん”って突っ込まなきゃいけないんでしょうけど
“これはこれでアリじゃないか”と思ってしまう自分がいます。
彼女も俺自身も知らないうちに大人になってしまったんでしょうね・・・。

【関連サイト】
Makoto Kawamoto Official Site
(川本真琴オフィシャルサイト)

【インタビュー】川本真琴|インディーズ|ジャパニーズポップス|音楽 | HMV ONLINE
(実はユニコーン好き!?バンドがやりたい。けどベースはイヤ等々
彼女の素顔が満載のインタビュー!!)